教室を仕事にするために必要なこと

ここまで、身体を整える専門家とはどんな存在なのか。

セルフケアをなぜ伝えるのか。

そして、グループレッスンにはどんな価値があるのか。

そんなお話をしてきました。

 

では、実際に、

「セルフケアを人に伝える仕事をしてみたい」

と思ったとき、何が必要なのでしょうか。

 

私は、単に運動の方法を覚えるだけでは十分ではないと思っています。

 

「運動を教える」だけでは教室にならない

 

例えば、

「今日はこのストレッチをしましょう」

「次はこの運動です」

と、動きを順番に教えることはできます。

 

でも、それだけでは参加者が

「また来たい」

と思う教室にはなりません。

 

なぜなら、参加者が求めているのは、単に運動する時間だけではないからです。

「身体を楽にしたい」

「健康になりたい」

「自分の身体のことを知りたい」

「一人では続かないから、誰かと一緒にやりたい」

それぞれに、教室へ来る理由があります。

その気持ちに寄り添うことが、講師には必要なのです。

 

大切なのは「参加者目線」

 

講師になると、

「ちゃんと教えなくてはいけない」

「間違えてはいけない」

と、自分のことばかり考えてしまうことがあります。

私自身も、最初はそうでした。

 

でも、経験を重ねるうちに、

「自分が上手にできたか」

ではなく、

「参加した方はどう感じたか」

を見ることが大切だと分かってきました。

 

説明は分かりやすかったかな。

無理なく動けたかな。

身体の変化を感じてもらえたかな。

楽しんでもらえたかな。

そうやって参加者の立場で考えることで、教室は少しずつ変わっていきます。

 

「また来たい」と思ってもらえること

 

教室を仕事として続けていくためには、

一度来てもらうことだけではなく、

「また来たい」

と思ってもらうことが大切です。

 

そのためには、技術だけではなく、

・安心して参加できる

・楽しく過ごせる

・身体の変化を感じられる

・先生に相談しやすい

そんな場所をつくることが重要になります。

 

教室そのものが、参加者にとって楽しみな時間になっていく。

それが継続につながっていきます。

 

「先生だから偉い」ではない

 

私は、講師と参加者の関係も大切にしています。

講師だからといって、上から教える必要はありません。

参加者と一緒に身体について学び、

一緒に変化を感じ、

時には参加者から教えてもらうこともあります。

 

「先生」と呼ばれる立場だからこそ、謙虚に学び続ける。

それも、長く活動するために大切なことだと思っています。

 

 

教室を仕事にするということ

 

そしてもう一つ、大切なことがあります。

 

それは、

「教室を仕事として考える」

ということです。

 

好きだから続ける。

誰かに喜んでもらえるから続ける。

もちろん、それも大切です。

でも、活動を長く続けていくためには、

時間を使って、

学び、

準備をして、

参加者に価値を届ける。

その対価として参加費をいただく。

 

この循環をきちんと考える必要があります。

「人の役に立つこと」と「仕事として成り立たせること」は、決して反対ではありません。

むしろ、長く人の役に立ち続けるためには、仕事として続けられる仕組みが必要なのです。

 

デュアルキャリアだからこそ無理をしない

 

だから私は、

「いきなりこれ一本で生活しましょう」

とは考えていません。

 

本業を持ちながら、週1回から始める。

学生なら、学業や競技と両立する。

家庭がある方なら、家庭とのバランスを考える。

自分の生活を大切にしながら、もう一つのキャリアを育てていく。

それが、私が考えるデュアルキャリアです。

 

私も最初はそうでした。

 

最初は小さな教室でも、

経験が積み重なれば、

「もっと教室を増やしたい」

「他の地域でも活動したい」

という次のステップが見えてくるかもしれません。

 

私が目指していること

 

私は、身体を整えることを仕事にできる人を増やしたいと思っています。

ただし、資格を取って終わりではありません。

学んだことを、

「人に伝える」

「教室という形にする」

「継続して活動する」

ところまでつなげていきたい。

 

そして、その活動が、

自分自身の健康にもつながり、

誰かの健康にも役立ち、

さらに自分の新しいキャリアにもなる。

そんな循環をつくることができたらと思っています。

 

まとめ

 

教室を仕事にするために必要なのは、

特別な才能だけではありません。

 

身体について学ぶこと。

人に伝えること。

相手の気持ちを考えること。

そして、継続できる仕組みをつくること。

 

一つひとつは小さなことかもしれません。

でも、それを積み重ねることで、

「趣味」だった活動が、

「誰かの役に立つ仕事」へと変わっていきます。

 

そして、その仕事が自分自身の新しいキャリアにもなっていく。

私は、そんな可能性を持っているのが、

「身体を整える専門家」という仕事だと思っています。