BOLTスコアで呼吸の質を計測
BOLTスコアとは、自分の二酸化炭素への耐性がどの程度あるのかを測定する方法
「体内酸素レベルテスト」のことです。
このテストは、息を止めて息をしたいと最初に感じるまでの時間を測ります。
息を止めると二酸化炭素の割合が増えます。この二酸化炭素が呼吸を誘発するため、
二酸化炭素の耐性を判断するのです。
呼吸の目的
呼吸は、酸素の取り込みを助け、体内の代謝を活性化します。
これにより、エネルギー供給が向上し、免疫機能も強化されます。
その呼吸に大きく関係するのは実は、二酸化炭素です。
呼吸の目的は、上手に余分な二酸化炭素を排出する事ですが、大切なのは「余分な」です
二酸化炭素の重要性
体内の残る二酸化炭素が大切で、肺の中に適量の二酸化炭素が残っている事がカギです。
血中に二酸化炭素がないと、ヘモグロビンが体内に酸素を放出しないため、
各細胞へ酸素やエネルギーを供給する事ができません。
そのため、肺、血液、組織、細胞の中に二酸化炭素の量がカギとなるのです。
呼吸の質を高める方法と効果
二酸化炭素の耐性を高めることです。
呼吸量を減らして酸素分配の効率を良くし、呼吸過多に生じる酸化ストレスも減らしていくのです。
最小限の呼吸は、集中力が高められ、疲れにくい身体や体調なども良くなると言われています。
そのため、現在の二酸化炭素の耐性をBOLTスコアで計測するのです。
BOLTスコアの計測方法
鼻呼吸で自然に息を吐く。
吐いた後、鼻をつまんで息を止める。
息をしたいと感じたら鼻から手を離して鼻から息を吸う。
息を止めてから、息をしたいと感じるまでの時間を計測します。
苦しくなるまで止めず、自然な呼吸に戻る状態までの計測です。
【計測結果】
10秒 呼吸に問題あり
20秒 適度な運動を行っている人は、呼吸過多状態
30秒 無理のない自然呼吸
40秒 理想的な呼吸
30秒以上を目指しましょう。
理想的な呼吸に近づけるには
二酸化炭素の耐性を上げるため、呼吸の制限をする呼吸エクササイズを行います。
まずは、常に鼻呼吸です。口呼吸では二酸化炭素をたくさん吐き出してしまうため、
体内の二酸化炭素な少なくなってしまうからです。
そして
・小さな呼吸をします。
鼻先に指を近づけ、指に息が当たらないくらいの呼吸を続けます。
我慢できるぐらいの息苦しさの呼吸を続けます。
・歩きながら息を止めます。息苦しくなったら呼吸を再開。これを繰り返します。
疑似高地トレーニングのような状態です。二酸化炭素の耐久を高めて、酸素の少ない状態への耐性も高める事が出来ます。
まとめ
BOLTスコアは、二酸化炭素の耐性を計測する方法です。
二酸化炭素があるから酸素を各細胞に供給できるのです。
BOLTスコアを測定して、あなたの呼吸の質を確認し、30秒以上を目指しましょう。