脳トレ!眼球を動かすだけで脳の活性エクササイズ

眼球の動きが脳にもたらす影響

 

1. 視覚情報の処理と脳の活性化

 

眼球の動きによって目に入る視覚情報が変化し、

その情報は視神経を通って脳の視覚野へ送られます。

 

  • 眼球運動は視覚野を刺激し、脳の情報処理能力を高めます。

  • 視覚野の活性化は認知機能や注意力の向上に寄与します。

 

2. 脳の複数領域を連動させる

 

眼球の動きは単に視覚をつかさどる視覚野だけでなく、

前頭前野や運動野、海馬(記憶)とも密接に関係します。

 

  • 眼球運動は、脳の左右半球をつなぐ神経ネットワークを活性化し、脳全体の統合的な働きを促進します。

  • 特に、眼球の斜め動き(対角線運動)は左右脳をつなぐ効果が強いとされています。

 

 

3. 注意力・集中力の強化

 

眼球を動かし視点を変えることは、

脳の注意系回路を刺激し、集中力を高める効果があります。

 

  • 目で追う動作は「選択的注意」の訓練となり、不要な情報を遮断し必要な情報を取り込む能力がアップします。

 

4. 脳の可塑性(ニューロプラスティシティ)の促進

 

定期的な眼球運動は、脳の神経回路を再編成しやすくする「可塑性」を促します。

 

  • これは認知症予防や脳機能の回復、改善に役立ちます。

 

5. ストレス軽減とリラクゼーション

 

眼球をゆっくり動かすことで副交感神経が刺激され、リラックス効果が生まれます。

 

  • 眼精疲労や緊張を和らげ、ストレスホルモンの減少にもつながることが知られています。

 

6.  簡単なエクササイズのご紹介

  1. 親指を立てた両手を肩幅よりも広めに左右に広げます。
  2. 頭を動かさずに眼球だけで右、左の親指を順番に見ていく。

 

両手を上下、2時と8時、10時と4時の位置に置き、眼球を動かしましょう。

 

まとめ

 

眼球の動きは単なる視覚調整だけでなく、

脳の多くの領域を活性化し、認知機能向上やストレス軽減に寄与します。

 


高齢者の場合、脳トレに眼球運動を取り入れることは、

視力維持だけでなく「脳の健康維持」にも非常に効果的です。

スポーツ選手もビジョントレーニングと言って眼球の動きを取り入れたエクササイズを

行ってパフォーマンスアップにつなげています。

 

現代では、エクササイズだけでなく、脳へのアプローチは必要不可欠になってきています。