筋肉が果たす役割とその重要性:健康的な体づくりのために欠かせないもの
身体の筋肉の数は、大小合わせると約600を超える筋肉が存在し、
関節をまたいで骨から骨へ付着しています。
大きな役割の1つとしては、
筋収縮をすることで関節運動が起こり、身体の動きや姿勢を保持したりしています。
また、腿の筋肉は、身体の中で一番大きいので、
スクワットなどの腿を使うトレーニングをすると身体が温まり、代謝も上がります。
外部などの衝撃から骨や臓器を守るのも筋肉の役目ですが、
ふくらはぎは、第二の心臓と呼ばれ、血液循環やリンパ還流を促す
ポンプ機能の役割を果たすなど
私達が生きていくために欠かす事のできない様々な活動を担っています。
筋肉の学習塾のセルフケア講座で学んでいただく中でいつも説明するのは、
日頃の動きの癖や生活スタイルがご自身の姿勢につながるということです。
背中が丸くなっている時間が長ければ、筋肉の繊維はその状態で硬くなり、
自然治癒力が低下し、正しい姿勢が保てなくなってしまいます。
そのため、筋肉の弾力が必要になりますので、筋肉を圧して動かしたり、ストレッチするなどの
緩めるというセルフケアを推奨しています。
また、人生100年時代と言われ長寿を誇る日本ですが、筋肉の落ちるスピードは意外と早く、
加齢による筋量の低下がロコモティブシンドロームにつながり
油断していると日常生活に支援や介護が必要となる方も増加してしまうのです。
東京大学名誉教授の石井直方先生のお話によると大腿四頭筋の場合、
おおよそ30歳で最も太くなり、80歳でその半分になってしまうそうです。
50年で50%の減少ですので1年で1%減少という計算になります。
さらに1日中ベットの上で寝たきり状態になると1日で0.5%ほど減少するそうです。
先ほどの計算に当てはめると2日で1年分の筋肉が落ちる計算になりますね。
でも運動習慣があれば筋肉の減り方は、緩やかになるそうなので筋肉を上手に維持するには
自分次第ってことかもしれませんね。
筋肉を維持するための年齢別トレーニング方法は?20代から60代までの筋肉トレーニング
大腿四頭筋の例で、30代がピークと言うことになると
ポイントは、筋肉の落ち始める40代からではないでしょうか。
だからと言って20代から30代までは、何でも良いという訳ではなく、
正しい姿勢でない状態で筋トレをしてもパフォーマンスが効率よく上がらない状態になり、
ケガのリスクが高まりますのでご自身の身体の状態となりたい自分を考慮して
トレーニングメニューを選択することですね。
その考えから筋肉の学習塾のセルフケア講座では、まずは、マイナスの身体をゼロポジションに
整えることをお伝えしています。
身体のニュートラルポジションを知ることは重要になりますので参考にして下さい。
また、筋肉維持のための40代からのトレーニングですが、負荷が少なく、
日常生活の中に取り入れられる自重トレーニングをオススメします。
台所に立ちながらカーフレイズなど、隙間時間を利用できますね。
60代以上の方の多くは、毎日ウォーキングをされてる方が多いです。
1日8000歩以上と厚生労働省が目標に設定されていますが、
京都大学とカリフォルニア大学の研究グループが
1日8000歩を週に1日か2日達成すれば将来の死亡リスクが低下するという研究結果を
発表しました。週3日以上でも1~2日でもほぼ同じだったと結論づけたそうです。
ただ、ウォーキングは体力維持に有効ですが、筋力向上には
階段を使ったり、坂道を使ったり、早歩きしたりと負荷をかける工夫が必要になります。
筋肉は、加齢とともに筋量が減少してしまいますが
一生元気で過ごしていくためには、毎日の無理のない運動習慣が必要不可欠だと思います。